ご報告

ご無沙汰しております。

日々バタバタしており何のご報告もできずすいません。

現在の状況をざっとお伝え致します。

昨年８月に妻の胃がんが発覚しました。

その時点で既に転移が見られたので胃を切除することは出来ず抗がん剤治療を行いました。

昨年の１２月頃から今年の３月くらいまで抗がん剤は計３種類試したのですがどれも効果はなく、分子標的薬という使える人が少ないという薬も使えたのですが残念ながら効果はありませんでした。

抗がん剤の次は免疫療法を行いました。

免疫療法は抗がん剤とは違いがんを攻撃するのではなく自分の免疫を上げるそうです。

身体に異物が入った時等に免疫が働くのですがストッパーがかかるそうで、そのストッパーを外す薬を二週間に一度投与してもらいに通院していました。

免疫力が上がる分どうなるか分からないという部分もまだある薬のようで、そのせいなのか始めてから一ヶ月経った辺りで身体に力が入らないと言っていました。

そして5月17日、職場から帰宅すると妻が倒れていました。

目は開いて呼吸はしているのですが身体は硬直し反応はありませんでした。

直ぐに救急車を呼び検査をしたところ低血糖とのことでした。

その他にも肝臓の数値等も悪く入院となり現在も入院しております。

薬による治療というのはもう行っておらず点滴で栄養を入れ痛み止めをしてもらっています。

先生や看護師さんたちにもいつどうなるか分からないのでと言われ約一ヶ月が経ちました。

こんなに痩せれるのかというくらい痩せてしまっていますが意識ははっきりとしています。

ただ体は自力では動かせません。

筋肉はもとより肉がないのでなかなか難しいようです。

食事は点滴で補っていますがそれ以外にも日々少し持って行っています。

刺激のあるもの以外は何を食べてもいいとのことなので柔らかめの玄米と人参ジュース等を作って持って行っています。

ただ殆ど食べることは出来ません。

食べるということも凄く体力のいることなのでしょうね。

最近は血糖値も安定気味で（日々変わりますが）少しずつリハビリも始めています。

本当に少しずつ寝たまま足を動かすとかですが本人は自力で動ける（立てる）ようになるのを目指しています。

がんがどの位進行しているかは分かりませんが日々やれることに集中して過ごしています。

妻のことだけに集中したほうがいいかなと思いギターも触っておりませんしSNSも見ておりません。

オリンピックやコロナのこともどうなっているのか知りません。

行く予定にしていたライブもあったのですが行けず申し訳ございませんでした。

大体毎日、６時前起床→犬の散歩・ご飯→出勤→お見舞い→帰宅（買い物）→洗濯→犬の散歩、ご飯→自分のご飯→明日の妻のご飯の用意→風呂→就寝といった感じで目の前のことだけで精一杯です。

ご心配をお掛けしているかもしれませんが僕は元気です（僕も痩せましたが）。

もう少し気を緩めてもいいかなと思っていますが日々やることが多すぎて今は頑張り時かなと思っています。

まあ他の人から見ると十分緩んでるとは思いますが。

緩んでいるつもりはなかったのですが先日家の鍵を無くしました。

キーケースに家、バイク、実家の鍵を入れていたのですがカラビナからキーケースが外れて落ちたようです。

妻のところに行った帰りに気がついて自分がそれまでに通った道を見て回りましたがみつかりませんでした。

色々気をつけているつもりだったのですがまさかキーケースごと外れるとは思っていませんでした。

家の鍵は鍵屋さんに開けてもらいましたが（高かったです）失くしたキーケースはまだ出て来ていないのでどこにいったんでしょう。

出て来てくれるといいのですが。

先日病院に行ったところ、妻が「帰りたい」と言っていました。

主治医の先生から「危機的状況は脱したので家に帰るかホスピスに移るという選択も出来ますよ」と言われ、その時はそう言われても自分では動けないし何も出来ないのでピンと来ていなかったようなのですがはっきりと帰りたくなったようです。

病院では細かいところまでケアして頂いていたので僕がどこまで出来るのか分かりませんが帰りたいという意思を尊重したいと思います。

僕の実家に帰るつもりなので父もおりますし僕がいない間も少しは安心できます。

出来る限り早く訪問看護の先生等を決めて来週中の退院を目指していきます。

動くことによってどういう結果が待っているか分かりませんがそこはもう手放しています。

それにしても入院させてもらっている病院には大変感謝しております。

色々な僕の無理な要望にも応えてくれています。

こういうのが治療なのではないかと思うくらいです。

日々感謝です。

もう先のことは考えず今やろうと思ったことのみを全力でやっています。

しばらくは他に何も出来ないと思いますがまたいつの日かいい報告が出来るよう頑張ります。

見かけはどうあれ人間には無限の可能性があるということを信じていきます。

長々と失礼致しました。

またいつか。

でーすいらも〜ん