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執筆者の写真dsuiramon

かんな

先日6月22日、最愛の娘キャバリアの[かんな]が天国に旅立ちました。

満13歳でした。

数年前から咳き込むようになり病院で診てもらったところ肺水腫という病気とのことでした。

この病気は利尿剤や心臓の薬を飲みながら病気の進行を緩やかにしていくしかないそうで、

ここ数年は薬の影響でずっとオムツをしたままの生活でした。

ただ食欲は物凄くあり散歩もお出かけも好きで病気と言えど元気でした。





6月22日(水)

この日は先日からの雨がようやく止み朝から散歩に行けてほっとしました。

かんなは基本うんちは外でする子だったので(朝晩)雨で散歩に行けないと大丈夫かな?と不安になってしまいます。

散歩も行けたのでそのまま車で職場に一緒に行き、朝礼ではいつものようにパートの皆さんに挨拶をしてケージに戻りました。

大体そのまま昼位までは寝て過ごすことが多いのですがこの日も変わりなく寝ていました。




大体11時頃に僕と後輩が頼んでいるお弁当が届くのですがそのお弁当の匂いで[かんな]は目覚めてソワソワし始めます。

お昼は家から「ささみ」と「むね肉」を茹でたやつを少量持って行って上げていました。

それを食べると落ち着いてまた眠っていました。

17時まで何度か目を覚ましウロウロしたりしていましたが基本いつもよく寝てくれていました。

この日も17時に作業が終了したパートの皆さんに挨拶をし「また明日ねー」となでなでしてもらっていました。

自分も片付けをして帰ろうと思い[かんな]を抱こうとしたところいつもと違う様子でした。

抱いても身体が斜めになっていて真っすぐなりません。

気のせいかな?と思いつつ車に乗せたところヨタヨタしてやはり真っすぐ立てなくなっていました。

病院に連れて行こうかと考えながら運転しているとどんどん様子がおかしくなっていきました。

これはまずいと思い慌ててかかりつけの病院に向かいました。

病院までは15分弱で着くのですがとても長く感じました。

途中から[かんな]の身体に力が入ったままで目の焦点も定まらず何度か吠えていました。

信号待ちもとても長く感じイライラしました。

少しでも早く診てもらえるようにと病院に電話で状況を説明しておきました。

病院に着いた時にはまだ前の患者さんが診察中で少し待つことになりました。

恐らく5分位だったと思います。

その間に[かんな]の心臓が弱くなってくのが分かり「早くしてくれ!」と祈りました。

たまらず「まだですか?」と女性スタッフさんに伝えたところ先生に呼ばれ中に入りました。

そこからバタバタと色々施してくれたのですが残念ながら戻ってくることはありませんでした。

もう少し早く診てもらえたらとか思ったりもしますがそれは考えても意味ないですね。

[かんな]をタオルに包んでもらい家に帰りました。

家に帰ると父がいましたがこの時ほど一人になりたいと思ったことはありませんでした。

出来る限り静かにそっとして欲しかったのです。

先週一週間は怒涛のような日々でした。



[かんな]が亡くなる二日前の6月20日(月)、朝起きたらというか両方の頬っぺたの痛みで目が覚め、鏡を見ると頬がパンパンに腫れていました。


なんじゃこれは!?病院行くか?と思いましたが、これからどんどん暑くなるので毛を短くしてもらおうと思い初めて行くドッグサロンを予約していました。


10時にドッグサロンに連れて行き出来上がりを待っている間自分も耳鼻咽喉科に行きました。


どうやら抵抗力の下がったところに細菌が入ったかウィルスが入ったと思われ血液検査となりました。


耐えられない程の痛みではなかったのですが、前日かなり酒を呑んだせいで身体もだるいし頭もぼーっとしているしほっぺは痛いしで散々でした。


結論から言いますと細菌が入ったのだろうということで日に日によくなっていきました。


ウィルスだとおたふく風邪が疑われ、そうだとするとかなりしんどいことになっていたようです。


助かりました。



[かんな]をお願いしたお店は雰囲気も対応もよく仕上がりもいい感じでした。

その二日後に亡くなってしまったので結果良かったのか悪かったのか分かりませんが綺麗な状態で旅立つことが出来たので良かったんじゃないかと思います。

旅立った日の昼休みにオムツやお肉を大量に買ったのですがこれは残念ながら無駄になってしまいました。

ご飯も未開封のものを含めまだかなり残っています。

どなたか欲しい人に色々譲っていけたらと思っています。



翌日6月21日(火)は妻の一周忌前にお線香を上げたいと妻の友人4人が来てくれました。


[かんな]も皆の前で横になり撫でてもらって喜んでいました。


その翌日に[かんな]は旅立ちました。


妻の友人にも連絡しましたが、皆昨日あんなに元気やったのに?と驚いていました。


ほんと分かりませんね。


亡くなった翌日23日に宝塚動物霊園に連れて行き火葬してもらいました。


ここには今までの子供たちがたくさんいてるので寂しくないと思います。


夏の様な天気と青い空で[かんな]らしいなと思いました。


雨は嫌いな子だったので。




妻が旅立ってから[かんな]に出来るだけ寂しい思いをさせないようにと頑張ってきたつもりです。

それでも寂しい思いはたくさんしたと思います。

今は痛みや苦しみのない自由な世界で妻や色んな人たちと仲良く過ごしてくれていることを心から祈っています。

自分はまだ力が入らないような状態です。

ずっと[かんな]を中心に行動していましたのでそれがなくなると寂しいのもありますが力が入りません。

明日の天気を気にすることも、夜中におむつの心配をすることも、職場でドアを開ける時に向こうに[かんな]がいるのでは?と思うことも必要なくなりましたので緊張感が抜けています。

職場で急な来客があった際はケージから出て来ないかとか咳き込んだりしないかとかかなり冷や冷やしたものです。

それが全部なくなりましたので脱力し切ってしまっています。


というかこれが普通なのだと思いますが今まではずっと力が入っている状態でした。

もちろん寂しいというのもかなりあります。

今でもドアを開ける時など無意識にそーっと開けてしまいます。

[かんな]はもの凄く手がかかりましたが今はそれらが全部愛おしく感じています。

出会ってくれてありがとうしかないです。

妻も[かんな]も全力で最後まで生きていました。

それに応えるのはなかなか大変でしたし応えられたかどうか分かりませんが尊敬しています。

自分も休むことも必要ですが手は抜かず全力で駆け抜けていきたいと思っています。

一寸先は闇。

これを何度となく味わわされています。

15分前まではいつも通り元気だったのです。

僕たちは本当に瞬間瞬間を生きていると思いますのでいつどうなってもいいようにしていきたいと思います。

最後になりましたが[かんな]は本当にたくさんの人に可愛がってもらいました。

人見知りしがちだったのでベタベタすることはなかったかと思いますがとても喜んでいました。

それは見ていると分かります。

何より[かんな]を歓迎してくれたナッシュビルウエストには心より感謝しています。

ステージにも上がらせてもらい、僕たちハムスターズと一緒に[かんなハムスター]として演奏にも参加できました。






とてもいい思い出です。

向こうで皆に自慢してくれてたらいいな。


そしてナッシュビルウエストの店長[つぐキング]は[かんな]のお葬式にも急遽来てくれました。

[かんな]も喜んでいたと思いますしまた[かんな]もまたナッシュビルウエストに行くと思います。


ありがとう。




自分は回復にもう少し時間がかかりますが時間薬なのでそのうち解決します。

自分が弱っていると安心して旅立てないと思いますので必ず回復します。

そしてまたしっかりと歌っていきます。

次回は7月2日(土)茨木D-barで歌わせてもらいます。


2022年7月2日(土) 茨木D-bar

【夏草や 兵どもが 夢の真っ只中】

18時OPEN ,19時START 

¥1,500  別途2drink代として(又は1drink+1food)+1000円

出演:だいすけ/で〜すいらもーん/田ゴ作

よろしければ遊びに来て下さい。



長々とありがとうございました。

ずっと[かんな]のことを覚えて頂けると幸いです。

[かんな]もきっと皆さんを見守ってくれていると思います。






[かんな]ありがとな


君が逝った日から梅雨が明けたわ。


自分はもう少しこっちにいるからそっちで楽しくやっといてちょ。


それではまた


長々とありがとうございました



かんなの父より


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