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執筆者の写真dsuiramon

2018年夏


チィーという独特な声で今年も夏が始まるよとニイニイゼミが鳴き始めました。

皆さんの周りでももう鳴いているでしょうか?

早いものでもう夏ですね。

今年もあと半分、一日一日を大事に過ごしていきたいと思っております。

6月から職場に新しい事務員さん(Oさん)に来てもらっています。

25歳の女性なのですがとても不思議な子です。

今時の奇を衒った所謂変わった子という感じではなく、ナチュラルに変わっている(個性的)という感じです。

僕の人生の中で初めて出会うタイプの人です。

今回事務員さんを採用するに当たって面接には5人来て頂きました。

全員社長が面接をしたのですが、最終的には『お前のパートナーになるのだからお前が選べ』

と訳の分からないことを言われ、履歴書と電話での感じだけで選ぶことになりました。

履歴書とかほぼ当てにしない自分が履歴書を見て選ぶというのは本当に難しい作業でした。

正確には全員にそれとなく電話をかけて、少しどうでもいい話をして感触を得た部分もあります。

その中でOさんは即戦力という感じではなかったのですが、どうも惹かれるので社長に推して決めました。

Oさんはとにかく大人しく笑う時も『ふふふ』と静かに笑います。

出身は地方なのですがそこの方言は一切なく標準語で、兄弟もいるが数年話しをしていないそうです。

中学校からあまり行かなくなり、高校は中退したそうですが独学で大学(有名)に入学し、

資格も三つ位持っています。

静かにきっちりと毎日を過ごしている印象で、後輩が車で駅まで送る際に「カラオケで何か一曲歌わないとダメってなったら何歌う?」と苦し紛れの会話をしたところ、もちろんミスチルとかは知る由もなく、暫く考えてから「団子三兄弟です…」と答えたそうです。

Oさんに採用の旨を伝えた時、「本当ですか?ありがとうございます!」と言われました。

勝手な想像ですが、恐らく面接の手応えがなくダメだと思っていたのだと思います。

(実際社長はこの子は大人し過ぎるからダメと面接後に僕に言ってました)

この時の「ありがとうございます」やはり小さい声でしたがとても心に来る「ありがとう」でした。

久しぶりに聞いた本当の「ありがとう」だったのだと僕は思っています。

Oさんがいつの日か、「あの時ありがとう何て言わなければよかった」と思うことのないようにしないといけないなと強く思った2018年初夏でした。


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